うつ病 | 枚方市の心療内科・精神科 わたなべクリニック

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うつ病

躁うつ病

この病気は100人に3-7人も罹患し、かつ近年増加していると言われています。個人的な意見ですが、うつ病自体が増えたというよりは、有名な割に疾患概念が曖昧なまま残されており、別の病態が混じるためのようです。例えば躁うつ病のうつ病相や統合失調症の意欲低下、強烈な外部環境によって疲弊して落ち込む状態(適応障害の抑うつ状態)、人柄や発達の問題で社会と上手くつきあえない方も現在の精神医学では「うつ病」と診断されてしまいます。

症例のような典型的なうつ病では、自分自身への深い絶望感と自責感に苛まれ、どんなに状況が改善しても自分が悪いという思い込みは晴れません。彼らは頑張れない自分自身に悔しさでたまらない状態ですので、非難や叱咤激励で追い打ちをかけることは避けるべきことです。原因については精神的な負荷も影響しますが、何らかの脳機能の異常が主因と考えられています。典型例では治療効果が比較的良く、きちんと治療すれば多くの人が寛解治癒されています。意外かも知れませんが、遺伝的な影響は少なめです。

多くの年齢層で発症しますが、高齢になってからの初発は、認知症の前駆症状の可能性が高いので注意ください。

治療

いろいろな意味でのエネルギーが尽き果てている状況です。
本人は抵抗しますが、十分な休養が必要です。

抗うつ薬で多くは改善しますが、効果発現には2週間から1ヶ月ほどかかります。
症状寛解したあと半年~1年ほどは地固め療法を行い、その後漸減・中止して再燃がなければ治療終了となります。真面目で責任感が強い方や完璧主義者など、うつ病になりやすい性格や価値観がある方は、認知行動療法などの心理療法の併用が有益です。

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