強迫性障害 | 枚方市の心療内科・精神科 わたなべクリニック

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強迫性障害

強迫性障害

この病気は100人で1-2人が罹患すると言われ、比較的多い神経症です。誰しも「鍵をかけたかな?」「不潔ではないか?」と考えてしまう場面があると思いますが、強迫性障害ではその不安が異常に高まり、頭の中がそれで一杯になる病気です。そのため健やかな日常生活が送れなくなり、かなりの苦痛を伴います。

彼らは基本的に自分でも馬鹿げたことだと自覚しているのに止められないので、自分でも情けなく感じています。うつ病と同じように叱責や非難、叱咤激励で落ち込みが悪化します。また、本人に巻き込まれて一緒に確認や洗浄行為をすると病状がより悪化しやすいことも注意すべきです。

脳の機能異常が主な原因ですが、どうして出現するのかはよく分かっていません。本人の気質や価値観、生育歴、ストレスなどが影響するようです。遺伝的な因子はありません。

治療

薬物療法と認知行動療法が有効です。

薬物療法
  • 7-8割で効果が望め、ある程度不安が軽減してから認知行動療法に入るのが一般的
  • 抗うつ薬の一種を使用するが、うつ病で使用する量よりも多くなる
認知行動療法(暴露反応妨害法)
  • あえて不安を誘発させて確認や洗浄などを我慢させる
  • 我慢すればするほど徐々に強迫観念が薄まる特性を利用します
  • ただ、当然ながら初期に不安がかなり高まるストレスフルな心理療法です

ただでさえ辛い状況で、嫌なことを我慢し続けることになります。
本人の治療意欲が重要になってくるので、病気のことをよく理解してモチベーションを保つことも大切です。

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