人には個性があり、能力や価値観、コミュニケーションの形など様々です。
ですが何らかの形で新たな環境に慣れることが出来ず、疲弊してしまうことがあります。
不安や苛立ち、意欲低下など様々な精神症状を伴い、社会生活に支障をきたす病態で、誰にでも起こりえます。
治療
- 個性と環境との摩擦ですので、どちらかが変化することが望ましい
- 個性は急に変化させることは難しいので、環境調整で多くは回復していきます。
- 投薬は根本的な解決になりませんが、一時しのぎとして有益なこともあります
- 不眠があると立ち直りにくいので、目処が付くまで眠剤を利用することはあります
- 不安やイライラが強い場合、少しでも軽減させるために安定剤を使用することはあります
- 抑うつ状態を呈することがあり、うつ病との混同が問題になります
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うつ病では休息が絶対的に必要ですが、適応障害の抑うつでは休職することで社内での立場や対人関係がより悪化し、外部環境が更に悪くなって遷延することもあります。
適応障害での休職は、冷静さを取り戻すために必要な事もありますが、できるだけ短期が望ましいです。